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6年半前に亡くなった人へお悔やみ

kage

2017/08/31 (Thu)

「6年半前に亡くなった人へお悔やみ」

 何気なく伊藤さん(ゲイ雑誌『薔薇族』の元編集長)のブログを見ていたら、「その(敏腕だった)藤田くんももうこの世には居ない」などと書いてあるので、「へっ?!」ってなった。

 藤田竜氏(本名・本間さん)は、筆者(fanta=南島健太郎)の、『薔薇族』に執筆していた当時、間接的上司の位置づけにあった人だ。元祖『薔薇族』時代、藤田竜氏が実質勇退させられるまでの1995年-2003年頃までのことです。

 「なんだ、亡くなっていたのか・・」と思い、伊藤さんのブログを検索してもハッキリ分からない。ネット上で「藤田竜 亡」と検索したら、現・季刊ミニコミ誌の『薔薇族』編集長、竜超氏の、「2011-01-12 巨竜、去る」というページが出てきて、取り合えず、この記事が一番、藤田竜氏が亡くなったことについて分かる。

 どうも、2011-01-11日頃なんだろうと思われる。なんで亡くなったのか、病院なのか伊豆の自宅なのか、よく分からない。とにかく亡くなったことは確かなので、心からお悔やみを申し上げます。

 と言うか、もう6年半も前のことじゃないですか。筆者(南島)が情報に疎かったというのもありますけど、そもそも「死亡告知」を広める筋合いなんて無いんだ。藤田竜氏は元祖『薔薇族』が休刊になる数年前に『薔薇族』を辞めているんだから。

 70年代、80年代と『薔薇族』最盛期にゲイ文化を引っ張っていったのは、まぎれもなく藤田竜氏だったし、そこら辺のことは、伊藤さんのブログや竜超氏の記事で充分分かるだろうと思う。活躍と同時に神経質で怖い人でもあった。

 90年代後期、本格的に筆者(南島)が記事を書き始めた当時は、藤田氏、だいぶ丸くなられたのか、いじめられたなんてことは一切無かったね。一度、怒鳴られたことがあったが、それは筆者のミスで納得済みです。
 月一度の校正の時だけの接触でしたが、どちらかと言うと、”可愛がられた”という気分だ。時におりアドバイスをもらったし、そのアドバイスがズレていた時は、キチンと説明して納得してもらっていた。昔の殺人事件の調査、共同執筆もしてる。

 藤田氏が『薔薇族』を辞めて、伊豆に引っ込んじゃってからは、「ドライブがてら伊豆へ行って本間さん(藤田氏)に会ってこようかなあ」などと、呑気に近年まで思ってましたよ。

 とっくの昔にお亡くなりになってたんですね。東日本大震災も原発大事故も知らずに亡くなった訳だ。
 アメリカがイラク侵攻した当時、「北朝鮮をやればいいのよ」と言っていたのが印象深い。それ正解でしたよね。そうしていれば、今頃、ISも無ければ、北朝鮮のミサイルも無いよね。

「スタートレック BEYOND」のゲイ表現

kage

2017/08/07 (Mon)

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『「スタートレック BEYOND」のゲイ表現』

 「映画のことは映画のブログに書けよ」と自分でも思いますし、最近、筆者(fanta)は映画のブログも持ってます。が、今回のテーマについては、”ゲイ”ですので、こちらに書くことにしました。

 映画『スタートレック BEYOND』をwowowで見ました。作品はまあ歴史あるSFファンタジーの秀作ですね。そこで、「え?!」と驚いたのは、エンタープライズ号のメインキャストであるアジア人操縦士、ヒカル・スルーがゲイであることの表現がチラッとあることです。

 これは韓国系俳優ジョン・チョウ演じるスルーが家族らしき人たちと再会するシーンで、スルーが女の子を抱き上げ、スルーの肩を抱く大人の人物が男性であるというだけのサラッとしたシーンです。

 ああ、これは初代ヒカル・スルーを演じたジョージ・タケイがゲイであることをカミングアウトし、同性結婚をし、LGBT活動をしてることが裏付けになっているのだろう。そしてそれを2代目スルーにかぶした見事なメタフィクション(現実を虚構の中に組み入れる物語手法)をやったな、思った訳です。

 何気ないシーンだから気が付かない人も多いだろうから、微力ながら当ブログで話題にしよう。まあ書く前に、一応ネット上で話題に挙がってるかどうか調べようと思って調べたら、なんだ、公開前から堂々と話題になってましたわ。

 それらについては、別のサイトをお読みになる方がよろしいでしょう。
・G-MEN、元編集長が書いた記事はこれ。
http://rainbowjapan2020.com/startreckbeyond
・Yahoo!ニュースはこれ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20160709-00059783/

 見事だと思ったのは、ゲイ表現を強調してないことですよ。
 それと脚本の俳優(今作でスコット役で出ている)でもあるサイモン・ペッグが、初代スルー役のジョージ・タケイ氏をリスペクトしていることですね。

 ジョージ・タケイ氏がスルーのゲイ設定に反対したことも理解できるし、サイモン・ペッグがスルーのゲイ表現に固執したことも良く分かります。

 まあ、上記のゲイ表現にしてもそうですが、この作品が製作される同時期に、初代ミスター・スポック役のレナード・ニモイ氏が亡くなった事も影響している。それを今作品では先代のスポックが亡くなったことにかぶせている。

 さらにはネタバレになるので詳しく言わないが、先代のスポック(つまりニモイ氏)が活躍したイメージを表現し、見る者を泣かせた。
 これは現実とかぶさった見事なメタフィクションです。

 映画としては単なる娯楽アクションの秀作だが、スルーの件、スポックの件、そして映画完成後に自動車事故亡くなったチェコフ役のアントン・イェルチン氏も含めて、映画史上特別な意味を持つ作品になったと思います。

 『スタートレック BEYOND』は、故レナード・ニモイ氏とアントンに捧げられている。