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君の名前で僕を呼んで

kage

2019/02/27 (Wed)

 『君の名前で僕を呼んで』

 遅ればせながらWOWOWで見ました。もうDVD等出ていますね。

 まずこの映画をご存じない方もいらっしゃるでしょうから、Yahoo!解説を抜粋しときます。

***** Yahoo!解説より抜粋

北イタリアの避暑地を舞台に、男性同士のひと夏のエピソードを描いたラブストーリー。アンドレ・アシマンの小説を基に、17歳の少年が大学教授の父親に招かれた大学院生と出会い、惹(ひ)かれ合うさまをつづる。

***** 抜粋終わり

 まあ、けっこう良かったですよ。最近の映画ではすっかり忘れられているダラダラと心情を表現した感じが魅せますね。

 具体的には少年が短パンを頭に被せてゴロゴロしてるところとかね。こんなのハリウッド映画じゃ考えられないですよ。

 LGBT的に見れば、バイセクシャル同士の恋物語ってことになるけど、どっちもバイセクシャルと規定しまうとなんかあせた感じになってしまいますね。あくまでも17才の揺れ動く性愛を純粋に描いた映画。まあ、そういうことです。筆者(fanta)的にはラストが最高のシーンでした。

 「エロは無いよプラトニックだよ」と聞かされていましたが、けっこう色っぽいシーンはありましたよ。ただ正面から写していないだけで、キスや半裸状態の身体の接触は多くありましたね。

■続編があるんだって。あと全裸は契約違反なんだって。

 この文章を書くために一応wikiを読んで驚きましたわ。続編の計画があるそうで、そりゃ原作に続編があるんだから、今作が世界的に受けたとのことで、計画が立つのも頷ける。

 主人公2人の数年後ということらしいけど、ちょっと心配なのは、今作で特に思ったのが、主役の二人にさほど魅力がないことですわ。「そりゃわざとらしくなくていい」という見方もあるでしょうけど、特に年上24才設定の大学院生オリヴァーは、普通のおっさんに見えましたが筆者(fanta)には。申し訳ないけど「おっさんずラブ」か?

 それとあのラストがいいのに、あれに後日談があると思うとちょっと興が覚めますね。

 あとwikiを読んで、なるほどと思ったのは、「俳優を全裸にしてはならない」という契約を製作者側が受けていたということ。

 今作の脚本を手がけたジェームズ・アイヴォリーが監督した『眺めのいい部屋』や『モーリス』ではチンコ出してますからね。筆者(fanta)が管理する「男の裸が見られる映画 メンズウォッチング」の常連ですからジェームズ・アイヴォリーは。全裸、チンコで。

 事前に知っていたとは言え、「何で全裸やチンコを出さんの?製作者側は出したいはず」、
「わざと出さずに品を出したかったのかなぁ・・」とか思ってましたよ。契約がなければ絶対チンコ出してたよジェームズ・アイヴォリーなら。残念でしたね。(下記ネタバレあり)

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******* 【下記、重要なネタバレあり】

 あと、これは斬新だと思ったのは、古代ギリシアを伏線にして(少年の父親は古代ギリシアの彫像発掘の教授である)、父親が男性同士の関係に前向きに理解を示すところです。

 少々唐突感はあるが、これは過去のいわゆるゲイムービーに見られなかった描写。少なくとも筆者(fanta)は、こういうシーンを持った映画は初めてだ。

 この映画(『君の名前で僕を呼んで』)が世に認められるならば、少なくともいわゆるゲイムービーは新時代に入ったとも言えます。